ごぼう農家が教える ごぼう茶のかんたんな作り方 保存版
自分で作ってみよう!!ごぼう茶!!
★食物繊維たっぷりで、健康にもいいと言われる『ごぼう茶』。
ごぼう農家であるうちでも、少しずつですが出荷しています。
よく友人や知人から、
「ごぼう茶の作り方教えて!!」
「ごぼう茶のレシピくれ!」
と言われるので、
この記事でまとめてみました。
やることは簡単なのですが、せっかくだったら
「美味しいごぼう茶」になるように、
それぞれのポイントもしっかり書いてみました。
ぜひご覧になって、作ってみて下さい。
★ごぼう茶の作り方:目次
①ごぼう茶の作り方 チャート
②ごぼうを買う時の注意点
③用意したごぼうの下処理
④ごぼうをカットする
⑤ごぼうを乾燥させる
⑥ごぼうを焙煎する
⑦ごぼう茶の淹れ方
★①ごぼう茶の作り方 チャート
ごぼう茶の作り方を簡単にまず説明します。
結構、シンプルで簡単です。
ごぼうを購入する(もしくは収穫する)
↓
キレイに泥を落とす
↓
ごぼうをカットする
↓
ごぼうを日光で乾燥させる
↓
ごぼうをフライパンで焙煎する
↓
ごぼう茶の完成
↓
ごぼう茶を淹れる
です。
工程そのものはかなり単純作業ばかりで、
ご自宅の調理器具でも簡単に作れます。
★②ごぼうを買う時の注意点
・泥付きごぼうを買おう
ごぼう茶を作るなら、大切なのはやっぱり香り。
当然ですが
ごぼうの香りは、新鮮なものの方がいい香り。
鮮度が落ちると香りが減っていきます。
スーパーで売っているごぼうには
『泥付きごぼう』と『洗いごぼう』があります。
洗いごぼうは、泥付きごぼうを水洗いする機械に通していたり、
手作業とはいえ、タオルやブラシでゴシゴシやっているわけです。
③の工程で述べますが、この泥落としの作業の工程で、
『いい香りがする部分』が失われます。
つまり、ごぼう茶用のごぼうには、泥付きごぼうが適しています。
ごぼう茶用にごぼうを購入するなら、ぜひ泥付きを。
ただ、
『泥落としが面倒。嫌だ』
『洗いごぼうしか売ってなかった』
という場合は、別に洗いごぼうでも大丈夫です。
あ、『すげぇ新鮮でいいごぼうで作りたい!!』
という方は、うちのごぼうをぜひご購入下さい(笑)
★③用意したごぼうの下処理
②の工程で、泥付きごぼうを用意した場合の工程です。
『泥付きの方が鮮度がいい、香りがいい』とは言いますが、
さすがにお茶に泥が入っていたり、『ジャリ』っと音がしたら嬉しくありません。
ですので、まずごぼうの泥落としをしましょう。
先に注意点です。
『ごぼうの皮を削りすぎない』ことです。
ごぼうは、皮に近い部分(つまり外側)の方が、香りが強いのです。
ごぼう茶以外のごぼう料理にも言えることですが、
『皮を剥く』ことにより、実はごぼうの一番『いい部分』が失われます。
(コレについては、別記事で紹介していますので、ぜひ後でご覧ください)
ですので、この工程でやるべきことは
『皮を剥く』ではなく、
あくまで『泥を落とす』ことです。
そして、
『泥を落とす』のを目的としつつ、
『なるべく皮を剥かない(傷つけない)』くらいのイメージで
作業を進めましょう。
★オススメのやり方
アルミホイルを使いましょう!!
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アルミホイルを適度に用意して、それを軽く握ってクシャクシャにします。
アルミホイルで食器洗い用のスポンジを作るイメージです。
それを使って
『水の中で』
『あまり力を入れずに』泥を落とします。
ゴシゴシやりすぎると、前述のとおり、「皮(一番香りのいい部分)」が失われます。
ごぼうやイモ類などの皮むき手袋↓を使う場合も、
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同じくにぎりすぎないように、優しく扱いましょう。
仕上げに水の中にあるごぼうをタオルで拭けば、なおよいです。
ここまでやって、泥に隠れていたごぼうの肌が見えていればOKです。
④ごぼうをカットする(たくさん作りたい方向け)
ある程度、まとまった量のごぼう茶を作りたいのなら、
フードプロセッサーを使いましょう!!
うちで作るごぼう茶も、フードプロセッサーを使っています。
ご自宅のフードプロセッサーに入るようにごぼうを包丁で切り、
あとはスイッチを入れるだけです。
いっぺんにごぼうを入れすぎると、刃が回らなくなるので、ご注意。
『どのくらい小さく刻めばいいの?』
うちで作るごぼう茶は、だいたい
『粒状タイプのインスタントコーヒーの粉』
くらいの大きさを目指します。
⑥の工程で焙煎するとき、
小さすぎるとすぐ焦げる。
大きすぎると火が通らない、などという事もありますので、
ぜひコーヒーの粒を目指してみて下さい。
④番外編(少ししか作らない人向け)
『とりあえず少量のごぼう茶を作りたい』という方には、
フードプロセッサーは面倒だと思いますので、ピーラーを使いましょう。
キレイに洗ったごぼうを、ピーラーで削ります。
エンピツの先を削る容量で、ごぼうを回転させながら
シャッシャッシャッシャッ
と、やってみて下さい。
⑤ごぼうを乾燥させる
カットしたごぼうを、天日干しにします。
しっかり乾燥させると、それこそ前述の『粒状インスタントコーヒー』
みたいなパラパラした粒の状態になります。
乾燥前と比べてかなり軽くなるので、
結構風で飛ばされます(笑)
粒が飛ばされないように、
少しフチのあるトレイなどの上に
新聞紙を敷いたりするのがよいかと思います。
ベストは、乾燥用のネット↓ですね。風で飛ばされる心配はないですし、
乾燥のスピードも早いです。
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ごぼうなので、あまり心配はいりませんが、やはり梅雨時期など、ジメジメしているときは
カビが生えたりしやすい場合もあります。
しっかり乾燥させるようにしましょう。
夏場の晴れた日だと、朝から夕方まで干せばパラパラになります。
冬場だと、2日かかる場合もあります。
乾燥が足りないと、完成したごぼう茶がなんとなく
「生臭い」感じになりますので
ウチはしっかり乾燥させるように意識しています。
⑥ごぼうを焙煎する
乾燥させたごぼうを、フライパンで焙煎します。
焙煎、というと難しいイメージを持つかもしれませんが、
『焦げないように混ぜながら加熱する』ということで、
難しいものではありません。
加熱したフライパンに粒状のごぼうを入れ、全体的に薄く広げます。
ごぼうが重なるくらい多くなると、
火が通るごぼうと、火が届かないごぼうと差が出て、
焙煎ムラが出来るので、
慣れないうちは『ちょっと少ないかな?』くらいの量で
加熱するとよいと思います。
中火で3分半~4分程度、焦げ付かないように木べらなどで全体を混ぜたり、
フライパンを振ったりしながら加熱します。
加熱終了の目安ですが、
「煙が出る直前で火を止める」です。
先ほどの3分半~4分という時間目安ですが、コンロの性能や、フライパンによって、当然変化するわけですが
最初の1~2分は、香ばしいごぼうの香りがするだけで、煙は出ません。
煙が出る=焦げてきている
ということになります。
焦げたごぼう茶は、何となくすっぱい感じになります。
番茶とか、とにかく濃いお茶がいい方は煙が出るくらい焙煎もありかもしれませんが、
オススメは、焦げる直前で焙煎をやめる。
というわけで、「煙が出る直前で火を止める」という結論になります。
(初挑戦の方は、煙が見えたらすぐ火を止める)くらいでいいと思います。
ちなみに、余熱でもごぼうが焦げますので、
火を止めたらすぐにお皿など粗熱を取るための容器などに移動させましょう。
ごぼうが冷めたらついに完成です!!!
保存容器や、袋などに乾燥剤とともに入れておけば、半年~1年は大丈夫です。
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とりあえず、お疲れ様でした!!
⑦ごぼう茶の淹れ方&味のチェック
基本的には、普通の緑茶と同じような淹れ方で大丈夫です。
1回に使うごぼうの量は、2g程度あれば十分です。
2g、というと、ティースプーン山盛りとか、
ペットボトルのフタにごぼうを入れ、スリキリしたくらいになります。
それを急須に入れ、30秒~1分程度蒸らします。
当然ですが、蒸らせば蒸らすほどお茶が出るので、
濃い味が好きな方は、長時間でお試しあれ。
初めて作ったごぼう茶の場合は、短い時間から試すといいかもです。
ちなみに、⑥の工程の焙煎時間が長すぎた場合、
ごぼう茶の、『苦味』が強くなります。
『急須で30秒しか蒸らしてないのに苦い・・・』という場合は、
蒸らし方の問題ではなく、焙煎時間の問題です。
逆に、『何となく生臭い・・』という場合は
焙煎時間が足りない可能性があります。
火力調整や、時間調整など、フライパンの作業を少し変えてみて下さい。
余談になりますが、
工程⑥を省いて、『焙煎なしごぼう茶(乾燥のみ)』という茶葉もあります。
うちのごぼう茶も色々試しましたが、
『焙煎した方がやっぱりいいね』と、お客さんからの意見が多かったので、
焙煎をしています。
★終わりに
ごぼう農家が教える
ごぼう茶作り、いかがだったでしょうか??
天気によっては、乾燥に時間がかかったりする事はありますが、
作業自体は、すごくシンプルだったというのがお分かりいただけたと思います。
ただ、大量のごぼう茶を作ろうと思うと、
焙煎の工程が大変です。フライパンを持つ手が疲れます(笑)
腱鞘炎にならないように気を付けて下さいね。
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