農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

スポンサードリンク

ごぼうの保存方法と、『復活』のさせかた

ごぼう農家のワタクシ。

お客さんにごぼうを売ったりする時や、

友人宅で料理をする方と話をする時に

よく聞かれるこの質問。

『ごぼうってどうやって保存するのがいいの?』

 

保存方法そのものは簡単ですが、

頑張ってまとめてみました。

目次

 

この記事は『泥付きごぼう』におすすめの方法です

この記事で紹介する方法は、『泥付きごぼう』に効果が高いですが、

『洗いごぼう』の場合、効果は半減します。

洗いごぼうは、泥を落とす工程で

どうしても肌に傷がついています。

以下の方法を試しても、その傷がきっかけで

腐りの原因になったりすることがあります。

洗いごぼうにも多少効果はありますが、 

お早目にお召し上がりください。

 ごぼうは日持ちする野菜・・・だが・・・

ごぼうは野菜。

野菜の中でも根菜。

根菜の中でも、ごぼうは

『かなり日持ちする』野菜です。

葉物野菜は最たるもので、

1日常温で放置するとしなびてしまうのはご存知の通り。

ニンジン、大根など

根菜は葉物より長持ちしますが、

ごぼうは更にその上をいく可能性があります。

 

しかし、ごぼうの保存に関して

1つだけ注意すべき点があります。それは・・・

 

乾燥を防ぐのが重要!!

ごぼうの保存の注意点とは

『乾燥』です。

この乾燥を防ぐことが保存期間を伸ばす秘訣です。

 機会があれば夏場に常温で

ごぼう、にんじん、大根を

テーブルに並べておいてください。

にんじん、大根はそうでもないのに、

ごぼうは半日もすれば驚くほどしなびてしまいます(笑)

 

乾燥に気を付ければ

ちょーーーーー長持ちするごぼうですが、

乾燥しやすい状況にしておくと、結構早く傷みます。

 

 

ベストの保存は、『埋める』

ごぼう農家イチオシの保存方法は、

ズバリ『土に埋める』です。

ごぼう(というか他の野菜も)は収穫してからも

生きています。呼吸しています。

自分が育った環境で保存するのがイチバン。

ごぼうをハダカの状態で、地面に埋めればそれでOK。

後述しますが、気温が上がりすぎると腐るので、

夏場は日陰の土の方がよいでしょう。

ただ、町中に住んでいる方や、庭がないお住まいの方からは、

『埋める場所がねーよ(笑)』って声が聞こえてきそうです(笑)

(私自身が町中に野菜を売りに行った時によく言われます)

そんな方は、次の方法をお試しください!

 

 

乾燥を防ぐ3つのアイテムとは!?

乾燥しないように少し工夫をすれば、ごぼうの保存はOK!!

そのために3つのアイテムをおすすめします。

ちなみにこのアイディア、うちの母から教わりました(笑)

・新聞紙

・ポリ袋

・霧吹き

ーやり方ー

①ごぼうを新聞紙にくるむ

②新聞紙に霧吹きをかける(結構しっかりかけて大丈夫)

③ポリ袋に入れる

④その時期に最適な気温の場所で保存!

 

簡単なようですが、これだけでだいぶ日持ちがするようになります。

そして、

④その時期に最適な気温の場所で保存!

コレ、結構重要なのですが・・・

 

ごぼうの保存、『暑さ』に注意

先ほどの、うちの母親に教わった保存方法ですが、

うちでは、夏以外は涼しい日陰の場所に常温で。

夏の暑い時期は冷蔵庫で。

って感じでした。

夏以外は比較的涼しい地域(中国地方で涼しいエリア)に家があるので、

年間通して暑い地域の方や、

日当たりが強い住宅の方は、

冷蔵庫保存がいいかもしれません。

ご想像の通り・・ですが、

暑い状態が続く家で保存すると、

霧吹きした新聞紙が煮えてしまい、

かえってごぼうの劣化をすすめる場合もあります。

凍結しなければ、寒くても大丈夫

暑いのは苦手!!と紹介しましたが、

寒さには割と強いのがごぼう。

というか、うちのごぼうは

雪の中で冬を越します。

葉っぱは枯れますが、根っこは平気です。

(余談ですが雪に埋もれるとごぼうの糖度が増して、嬉しいくらいです)

なので、先ほどの保存方法の場合涼しい日陰でごぼうを保存。

ただし、マイナス気温にはしない方がよいです。

野菜全般、肉や魚にも言えますが、

凍結→解凍→凍結→解凍

を繰り返すと、確実に鮮度が落ちます。

お住まいの地域が寒すぎる場合は、

冷暗所におくごぼうに、何か毛布などをかければ大丈夫です。

面倒くさければ、冬場も素直に冷蔵庫に入れましょう(笑)

 

余談:シワシワになったごぼうを復活させる

うっかりごぼうをしまい忘れて、日が当たった!

シワシワになってるーーー残念!!!

そんなときは、半日ほど ごぼうを水につけて下さい。

完璧に・・とは戻りませんが、結構復活します。

まぁ、もともとごぼうの根っこですからね。

水があったら吸い上げてくれるというわけです。

 

オマケ:更に日持ちさせたい場合は・・・①

スーパーのセールだったり

『ごぼうを親戚からたくさんもらった』など、

大量のごぼうを処理しきれない時の方法を2つ紹介します。

まずは、冷凍させちゃいましょう!!!

オススメは、『先に調理して冷凍』という方法。

ササガキにしたり、乱切りにしたり、お好みのカット、

そして、ごぼうを茹でます。

茹で上がって、食べれる状態になったごぼうを冷まし、

タッパーやラップに入れて、冷凍庫へ。

こうすることで、少なくとも1か月は保存できます。

食べたい量だけ電子レンジで解凍すれば、

あとは味付けするだけです。楽ちんで一石二鳥!

 

 

更に日持ちさせたい場合は・・・②

この記事の8割を

『乾燥させちゃだめだ!!』

と書いてきましたが、

日持ちさせたいのなら、逆に思い切り乾燥させましょう(笑)

 

やり方

①通常の調理と同じようにササガキにする

②新聞紙や、乾燥ネットなどを用意

③天日干しして、カラカラになるまで干す。

④乾燥させたごぼうを、ポリ袋などに乾燥剤と一緒に入れて保存。

ササガキ以外のカットだと、

分厚い部分の乾燥がイマイチだったりしますのでご注意。

しっかり乾燥させると、1年くらいは余裕でもちます。

 

使いたい量だけお湯などで戻せばOK。

我が家は、乾燥ごぼうをそのまま調理中の味噌汁にいれて

戻したりすることがあります。

フリカケのようなイメージで、お茶漬けなんかにしてもいいですね。

 

おわりに

ごぼう農家の日常をからめつつ、

ごぼうの保存方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

他にも、

など、

野菜の情報をちょこちょこ更新してますので、

ぜひご覧ください。

 

 

スポンサードリンク