農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

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里芋の保存方法【ベチャベチャのいも サヨウナラ】

秋の野菜 里芋。

茹でて味噌つけてパクっといくとたまりませんなぁ。

 

でも、結構な確率で

『がっかりな里芋』に出逢う事、ありませんか?

何が『がっかり』って?

 

スーパーで買った里芋を、

調理しようと思って取り出したら

『里芋がベチャベチャになってるーーー!!!』

『腐ってるーーー!!!』

『なんだこのドロドロの液体は・・・・』

『そしてなんだこのイヤな匂いは・・・』

コレはがっかりです。

 

 

この『ベチャベチャ』になってしまう原因は

もしかしたら、

購入後の『保存方法』にあるかも・・・?

里芋がベチャベチャにしないようにする

すごく簡単な方法があるので、ご紹介します!

 

ちなみに、この記事と半分内容がカブりますが、

『里芋を買う時にはココに気を付けた方がいいよ!』

という記事もまとめてみました。

ぜひこちらもご覧ください(準備中)

大産地の里芋は主に〇〇が✖✖である!!!

皆さんは、里芋を普段どこで購入されていますか?

大多数の方はスーパーでしょう。

そのイモは、大産地のイモですか?

それとも、地元のイモですか?

最近は『地元農家 産直コーナー』

みたいなブースも増えてきているので、

秋には地元の里芋も並んでいるかもしれませんが、

ほとんどの方は、千葉、宮崎、愛媛など、

大産地からのものを購入されると思います。

地元の農家さんのものより、大産地の里芋の方が、クオリティが高いと思いますが、

大産地の里芋は、

『袋詰め』が、

『湿った状態で』『泥付き』

である事が多いのです。

里芋の最適な保存条件とは!?

当然のことながら、理想は『すぐに食べきる』ことです。

が、余ってしまった場合は

『湿りすぎず』

『乾燥しすぎず』

そして

『寒すぎない』

状態で保存するようにしましょう!!!

里芋は『ワガママ』なのです(笑)

湿りすぎたまま保存はなぜよくない???

前述の、スーパーの大産地の袋詰め。

収穫してから『鮮度にこだわって』出荷した場合

『軽く乾燥させる』工程が十分で無い場合があります。

本当はもう少し乾かしてから袋詰めすれば日持ちがいいのに、

湿ったまま、しかも泥がついたまま

袋に入れたままにするとどうなるのでしょう??

 

里芋は、じゃがいもなどとは違い、

『必ず傷がついている』という弱点があります。

本来、親芋~子芋~孫芋~と、連なっている一塊の里芋を、

収穫中にパキパキ折る(切り離す)わけです。

その境目は、人間でいうと『擦りキズ』『切りキズ』な状態です。

乾燥したところに置いておくと、コルク状の肌触りとなります。

人間でいうところの『カサブタ』ができたわけです。

こうなってしまえば、多少の泥や汚れにも負けないのですが・・・。

 

もうお気づきですね?

収穫した里芋を、軽く乾燥させずに袋詰めしてしまうと、

『擦りキズ』『切りキズ』になっている部分から、

袋の中の泥や、雑菌が入り込み、里芋を腐らせてしまうんです。

1日~2日ですぐに腐るわけではないですが、

輸送中のトラックが高温となっていたり、

スーパーの陳列棚の温度が高かったりすると、

そのダメージはさらにひどくなっていきます。

 

さらにさらにさらに!!!

『里芋、調理したけど食べきれんかったわー。

 とりあえず、袋に入れて冷蔵庫入れとくか・・・』

となってしまうと、雑菌が引き続き里芋を攻撃しつづけるわけです。

冷蔵庫の中でも ずっと雑菌のターン!!!

なわけです。

結論①:保存するときは軽く乾燥させよう!!!

雑菌のターン!!!に対抗するためには??

ズバリ、乾燥でしょう~。(丸尾君風)

食べきれなかった里芋を袋から出し、

ベランダ等で半日くらい干しましょう。

後述しますが、乾燥させすぎもよくないので、

気温が高かったり、陽射しが強い時期には、

陰干しなどの方がいいと思います。

最低でも、里芋の『切り口』がベタっとしなくなるくらいまでは干しましょう。

ちなみに、1日~2日くらい続けて強い日差しにあたり、

乾燥させすぎると、

ミイラのごとく、里芋はカラカラになります。

こうなってしまっても、食べられない状態になります。

(まぁ、半日干したくらいではなりませんのでご安心を。)

結論②寒い冬は冷蔵庫に入れてもよいかも。

いい感じに乾いたら、それを乾燥防止の新聞紙に包んだりして

冷蔵庫(野菜室があればなおよし)に入れておきましょう。

前述したとおり、乾燥させすぎてミイラになってもよくないので、

冷蔵庫にハダカでいれるのはやめたほうがよいです。

 

冷蔵庫、といいましたが、

秋の涼しい(寒すぎない)時期なら、

日陰で常温保存でも大丈夫です。

 

が、マイナス気温になると、

一気に腐っていきます。

1度マイナスになって凍ってしまった里芋は、

やたらブヨブヨしてきて、

腐るスピードが格段に早くなります。

 

私自身、里芋の袋詰めの際に、翌日持ち越しになったときに、

冷蔵庫にいれたり、防寒の毛布をかけ忘れて帰宅した時は

『あっ!!!里芋凍ってる!!』と、悲しい想いをしたことがあります、、、。

 

ですので、寒さが厳しい地域の方は冷蔵庫推奨。

寒すぎない地域の方は常温でも大丈夫です。

 

秋から冬にかけて美味しい里芋。

 

ズルズル、ベチャベチャにならないように、

保存の仕方、気を付けてみて下さい!

 

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