冬野菜は、寒い産地のものが吉。
今回は、秋~冬の野菜について。
スーパーの野菜コーナーには、日本中の野菜が並んでいます。北は北海道、南は九州、沖縄。
この、産地の違い、しっかり活用されていますか?
具体的な例をあげてみましょう。
スーパーで、ほぼ同じ価格の二種類のニンジンがあります。
ニンジンを買うとき、産地が「東北産」「九州産」だった場合、どちらを選びますか?
私だったら、絶対に東北産を選びます。
何故か?
寒い産地の方の野菜が、冬野菜には適しています。
具体的に言うと、甘いんです。
何を隠そう、私の農場で取れる野菜も、春夏秋冬 色々ありますが、
「いつの時期の野菜がオススメ?」
と聞かれたら、迷わず「冬の野菜。寒締めほうれんそうとか、白ネギとか」
と即答します。
うちの畑は、中国地方の中山間地域にあるんですが、
冬には結構雪がつもります。
雪が降ったら、枯れてしまう野菜もありますが、
「雪が降ったら、美味しくなる」野菜も多々存在します。
簡単に言うと、
「うぉぉぉぉ!雪だ!雪に埋もれてしまったら凍ってしまう・・
凍りたくない・・・そうだ!!栄養分を糖分に変えてしまおう!
そうすれば、気温や0度を下回っても、俺は生き残れるぜぇ!!!」
と、植物が生き残るために、自分で糖分を生成します。
普通の水は、0度以下になると凍りますが、
塩水や、砂糖水は、0度以下になってもしばらくは凍りません。
小学校の理科で実験する、あれですね。「凝固点」というやつです。
話をもとに戻します。
九州も、冬になったら寒いわけですが、
当然、東日本~北海道の寒さには敵いません。
「可能性として」東北産のニンジンの方が、甘い可能性が高いのです。
最近では、地産地消の一例で、道の駅やスーパーマーケット内での産直市、(地元野菜コーナー)
をよく見かけます。
「うーん、このニンジン、どっちが甘いんだろうか?」
と悩んだのなら、あなたの経験で、「寒そうな地域」の野菜を選べばOKです。
ちなみに、このテクニックは、秋~冬野菜限定のネタですね。
夏野菜は、最低気温どうこうで、極端には味の変化は出ないと、個人的には思っています。
(野菜の教科書的には、「夜間涼しい環境の方が、夏野菜はおいしい」となっていますが
その違いを感じられるレベルの野菜には、なかなか出会えません・・・)