農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

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みかんは、傷付きものが旨い

野菜、フルーツに関わらず、
商品を買うときって
『傷』や『カタチ』の良し悪しを
無意識のうちにチェックしていませんか?

そして、中には
『傷』や『カタチ』を買うかどうかの基準にしていませんか?



実は、モノによっては、
『傷がある方がよい』『曲がっている方がうまい』というものもあります。


今回は、ミカン。

結論から言うと、ミカンはキズが多い方が栄養が多い→うまい

と言われています。

何故でしょうか?


まず。
ミカンは、『果樹』です。
木の枝の先に実をつけ、成長したものを収穫します。

ここで、影響するのがお日様。太陽です。
ミカンは、葉っぱはもちろん、果実そのものも、太陽光をあびたほうが、
栄養分が増します。


さて、ここで今回の本題。キズの有無と味の関係です。


ミカンにキズがある、ということは?
太陽光を求め、果実そのものが木の外側へ、外側へ、自ら向かっていった結果です
(厳密には外に向かうのは枝葉ですが・・・)
その過程で、どうしてもその果実は、他の枝や葉っぱとぶつかります。

そこでキズが発生するわけです。

逆に、そこまで自ら外に向かわなかったミカン。
こいつらは、栄養分がキズありよりも少ない代わりに
見た目がとてもキレイです。



皮肉なことに、出荷規格としては、
「キズなし」がA級品として出荷されます。
贈答用の場合などもありますし、仕方がないかもしれません。

つまり、
B級品は、
「美味いのに、A級より安い」という、一般消費者からすると、
一番ありがたい規格となります。

もちろん、産地やシーズン、それぞれの品種によって、
甘さや酸味、味は異なります。

ですが、仮に同条件だった場合は、
キズありのみかんの方が、栄養分≒旨味 は優れています。

ぜひ、安くておいしい、 キズありミカンを手にとってみてください


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