農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

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ボケナス の語源。【別にナスは悪くない】

割と日本語としてよく聞く(?)単語ですね。

「実際に使う」人は割と限られた方々のような気がしますが、

 

 

ドラマ、マンガ、アニメなどで

「見る、聞く」ことはよくある単語ではないでしょうか?

 

少なくとも、「悪口」

であることは、ほとんどの日本人が理解しているでしょう。

(まぁ、「ボケ」自体にいい意味はあまり無いでしょうが・・)

 

 

さて、ボケナス。

確かにナスが関係はしていますが

複数 説があるようです。

 

 

1、花が咲かない、実をつけない説

2、ナスの色があせてしまって 説

です。

 

1、花が咲かない、実をつけない説

野菜作りに関わっている方だと、わりとよく聞く

「~ぼけ」という言葉があります。

作物にもよりますが、ツルぼけなどの言葉もあります。

 

要は、実が付かなくなる状態です。

栄養を与えすぎたりすると、

「あー、俺は超健康だー長生きできそうだー。

 よし、子孫を残す作業は後回しにしよう」

という現象がおき、スイカ、ナス、トマトなどの場合

「木は大きくなるけど、実がつかない」

ということになるわけです。せっかく育てた野菜がこれじゃ、

がっかりですね。

これが説その1。

 

2、ナスの色があせてしまって 説

ナスの実。普通のナスは、ツヤツヤしていますね。

新鮮なものだと、周りの景色や自分の顔がなんとなく

写りこむくらいの光沢の場合もあります。

 

ところが、真夏8月~9月になると、

ナスの木そのものが、暑さにやられたり、栄養不足になったりして

元気がなくなります。

そうなると、新鮮なナスが出来たとしても

光沢がほとんどありません。

見るからに「何かこいつ疲れてるなー」

って感じのナスです。

 

実際に野菜作りをしている私から見て、

ツヤがないナスを食べても、極端な味の変化はありません。

ですが、やはり見た目を重視するお店、市場も存在します。

 

「色がボケてるナス」

ということで、B級品扱いされることもあるようです。

そういった理由から、悪い意味で使われるようになった

というのが説2。

 

ナスに罪はないのですが、言語として定番化されてしまったのは

仕方のないことです・・・

日本でメジャーな野菜故のネーミング。

有名税くらいに思ってもらうしかないですね。

 

 

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