農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

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甘いスイカの見分け方【スーパーで使える】

夏場フルーツの王様、スイカ。

 

大玉を1玉買おうと思ったら、ものにもよりますが、

やっぱり1500~2000円はかかりますよね。

 

となると、

「うーん、どのスイカが一番美味いのだ?」

「どうせなら美味いスイカを食べたい」

と、売り場に並ぶスイカとにらめっこになると思いますので

 

スイカ選びのポイントをいくつか紹介しておきます。

 

 

★見るべきは、下側

 

スイカのベストな収穫時期は、種を買う時に

「スイカの花が咲いてから50日」(だいたい大玉は50日前後)

「花が咲いてから積算気温が1000度」(1日の平均気温を足していく)

とかちゃんとした基準があります。

ただ、日数そのものや、積算気温は、管理している農家にしか分かりません。

 

売り場に並んでいるスイカを、お客さんがチェックするには、

スイカの「下側」のヘソとか、お尻、とか呼ばれる部分を見ます。

(スイカを持ち上げる場合は、落としたりしないようにご注意を)

 

下側のくぼんだ部分が、

皮が剥けた状態になっていると思います。

(緑の皮ではなく、皮の下の色が見える(黄色~茶色っぽく)ようになっています)

この、剥けた部分の直径が、一円玉くらいの大きさが、ベストな状態の目安です。

 

直径が極端に小さい場合、または皮の剥けた部分がないものは、

熟しきっていない→甘みが不十分

        →果肉の色が薄い(ピンク色)

の可能性があります。(あくまで可能性のひとつですが)

 

逆に、直径が大きすぎる場合。

スイカの成長の限界を超えている

→俗にいう、「棚落ち」(スイカの中心にヒビが入る)の可能性あり

だったり

→食感にシャリ感が薄れる

それと、

→成長の限界を超えているため、輸送中にスイカが割れやすい

 

という可能性があります。

 

あくまで、双方可能性の話ではありますが、

選ぶ場合の目安としては、目で見て確かめれるのがメリットですね。

 

 

★悩んだら、とにかく大きいものを買う

すいかにおいては、「大きさが甘さ」という要素が少なからずあります。

簡単に言うと、「栄養をたくさんもらえたから」大きくなるわけです。

「栄養不足」のすいかは、大きくなれません。

スイカの場合は「栄養」≒「甘さ」なので

「小さい果実に甘みが凝縮!!」みたいなケースはまれです。

トマトなんかは逆なんですけどね。不思議。

ということで、ヘソみてもわかりにくければ、

大きいものを買ってみましょう。 

 

★余談ですが、「音」と「ツル」。

「音」は、ポンポン、と軽い音だともう少し熟した方がいい

     ボンボン、と、やや低い音になると熟して収穫時期

という聞き分けがありますが、

「100点のスイカ」と、「60点のスイカ」が比較対象ならば

一般の方でも、聞き分け可能だと思いますが、

「80点」と「70点」の熟し具合のスイカ、を比べる場合や

「そもそもこの売り場には70点のスイカしかなかった」という場合は

音による聞き分けはとてもハードルが高いものになります。

参考程度に叩いてみるのがいいでしょう。

(お店によっては叩くのがダメな場合もありますしね)

 

それと、ツル。

「ツルが枯れているものを選んだほうがいい」という情報をよく聞きますが、

あれは、「農家が収穫の目安のひとつとして」使う単語です。

「スーパーに並んでいるものを選ぶ」時の目安にはなりません。

 

 

スイカは、メロンと違って追熟(収穫したあとに旨味が増す)ことはありません。

ですから、本来は新鮮なツルのものの方が、味の劣化は少ないのです。

農家が収穫する時点で、新鮮なツルだったのか、弱りかけのツルだったのか

それと、収穫時期が適切だったのか(早すぎないか、遅すぎないか)などという

複数の要素を考えないと、ツルの状態で目利き、ということは難しいです。

スーパーのお客さんが判断するには

情報が少なすぎ、アタリ外れが大きいと思われます。

 

 

スイカには、利尿作用があったり、水分補給に最適だったりと、

熱中症など、夏の体調不良を防ぐのに持って来いの野菜です。

いいもの、見付けて下さい

 

 

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