農家が教える野菜の雑学

食べ方、保存の仕方など、意外と知られていない野菜雑学 紹介します

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しわしわのじゃがいもは、買う価値あり!!

冬の終わり~春先ごろにみかけるじゃがいもで、

「うわっ!!何これ!?しわしわじゃない!!
 見た目悪いわねー!!」
ってな感じの、
しわしわじゃがいも、見たことありませんか?


アレ、もしかしたら大当たりの可能性があります。


このブログでは、よくキーワードとして出てくるものですが、

「野菜は寒さに会うと、凍るまいとして糖分を出す」
というアレと似たパターンです。


さつまいもの追熟と同じような理屈で、じゃがいもも甘くなります。


以前、ジョブチューンか何かで見掛けた情報ですが、
農家が完璧な温度管理(保冷庫など)をすれば、
見た目もきれいなまま(普通のジャガイモと同じ見た目)
甘いじゃがいもが完成します。

が、大農家を除くと、じゃがいもに保冷庫を使う農家さんは稀かと。

最低限、じゃがいもが凍らないように、倉庫に入れたり、毛布などをかけたりして
凍結対策をされる方がだいたいじゃないかな、と思います。

そうして冬を越したじゃがいもは、
「やばい!!毛布があるとは言え、寒い!!俺は死ぬんじゃないか!?」
という風に感じ、自分の命を守るために、糖分をたくわえます。




そのかわりに、
見た目がシワシワに
持った感じが、ブヨブヨになります。


前述の通り、
何も知らない方が、
この、シワシワブヨブヨのじゃがいもを見掛けたら
「見た目が悪いわ!」
「腐ってそう」
と、敬遠しがちですが、そのじゃがいも、めちゃくちゃうまいかもしれません。


ただし、越冬させる時に、
じゃがいもに大きなキズがあったり、
寒すぎる環境であったりすると
寒さに耐えきれずに、中から腐ってしまうことも実際にはあります。


シワシワのじゃがいもを見付けた時は、
大きなキズがないか、
腐っている兆候(汁が出ていないか、皮が一部だけ変色していないか、など)
を確認して、大丈夫そうなら、ぜひ購入してみて下さい。

逆に言うと、前述の
「大きなキズがないようにする」
「寒すぎないようにする」
という所に気をつけてもらえば、
秋に買ってきた、普通のじゃがいもも
あなたのお宅で「越冬じゃがいも」にすることが可能です。


買ってすぐ食べないのはじれったいかも知れませんが
ぜひ、一度お試しください。


ごぼうのお手軽レシピ 素揚げ

以前にも書きましたが、うちのメイン作物はごぼうです。

産直市の他に、日本料理屋さんなどにも、出荷させて頂いています。

 

そこの、料理長から聞いた、簡単ごぼう料理&簡単レシピを紹介します。

 

用意するもの

ごぼう

ピーラー

揚げ物用の鍋&油

ーーーーーーーーー

・ごぼうを、水洗いします。

・ごぼうの皮を剥く要領で、ピーラーでごぼうの身を削ります

 →カツオブシ状の、薄いごぼうの身ができます

(この時、気になる方はごぼうを水でさらします(あく抜き)

・削ったものを、熱した揚げ物用の鍋に入れます。

 →ジュアーーーーーー!!!

・少ししたら、ごぼうがクルクル巻いてくるので、

 そのあたりで取りだします。

 

・塩など、お好みの味付けをします

 

・出来上がり!!!

 

ね?簡単でしょ?

まとめ

★ごぼうにピーラー

★揚げる

★塩をふる

 

この3つで出来上がりです。

 

 

情報頂いた料理長!!ありがとうございます!!

なすレシピ ラップでチンするだけ

夏ですね。
夏と言えば、夏野菜。
夏野菜の定番と言えば。

ナス。

専業農家はもちろんですが、
家庭菜園でナスを数本植えているだけでも、余るほど収穫出来るのが、ナスあるある…です。


カラダを冷やしてくれる、陰(いん)の野菜ということで、夏バテ防止にも一役買ってくれるナスです。


品種や、こだわりの栽培方法によっては、丸かじり?や生食もあるようですが、基本はやっぱり加熱調理が必要でしょう。

1番カンタンで、失敗がないのは

ラップにくるんで、レンジでチン
です。

大きめのナスでしたら、半分に割ったりなどがいるかもしれませんが、中くらいー小さめナスなら、ヘタだけとるだけでOK。
1分ー2分やったら、アツアツになると思います。それを、少し冷ませば、ナスのお浸しもどきの完成ですー。

かつお節なり、醤油なり、お好みの味付けでどうぞ。


電子レンジはカンタンで間違いがあまりないので、ちょっとした加熱調理にはオススメですよー。

ごぼうは、太い方が良品。

スーパーで見掛けるごぼう。

鉛筆くらいの太さで、60〜80センチのものが数本入っているのが、一般的なようです。
 
ですので、時々、産直市や、農家から直でごぼうを買う時に、太いごぼうを見ると、「何だか固そうねぇ…細いごぼうは無いの?」とよく気にしてらっしゃる方がいらっしゃいます。
 
何を隠そう、わたくし。農家、農家と言っていますが、メイン作物はごぼうなんです。ごぼうについてはちょっとうるさいですよー。
 
結論から言うと、『太いと固い』は、間違いです。
 
品種にも若干左右されますが、ごぼうは太くなればなるほど、柔らかくなります。ごぼうの繊維と繊維の間が広くなるから、とよく言われています。
 
実際、うちの畑で採れたごぼうは、日本料理屋さんや、旅館にも出荷させてもらうことがありますが、その時に必ず『なるべく太いやつで頼むよ』と言われます。
 
まぁ、プロの料理人さん、シェフさんの場合は、大きいもののほうが、1度に調理しやすいという側面はあるかもしれませんが、『太い方が柔らかいからねぇ』ともコメントされています。

 

 
 
ただ、一般の主婦が太目のごぼうを敬遠する理由は、『固そうだから』の他に、もう一つあります。
 
『中が空いて(すいて)いる』というものです。
 
おっしゃる通り、ごぼうは太くなったり、種まきしてから一定の時間が経つと、中がだんだん空洞化してきます。
 
空いているだけならよいのですが、その空洞の周りの食感が、モロモロしていて口に残ったりするのがイヤだ、という理由で、細いごぼうをチョイスする主婦さんもいらっしゃるようです。
 
 
賛否ありますが、ごぼう農家として、私はそれでも太目のごぼうをオススメしています。
前述の通り、
太目の方が食感がいいのが主な理由ですし、
中の空洞は、煮物料理などの場合は、火が通りやすい、煮汁が染み込みやすい、などのメリットにもなるようです。(私の祖母談)
ちなみに、中心の空洞まわりのモロモロがイヤな方は、リンゴの芯を取るように、ごぼうを4分の1に切った後に、中心の部分に包丁を入れると、意外とラクに空洞部分の削ぎ落としが出来ます。
 
 
ごぼうのオススメ料理は、から揚げや素揚げ、てんぷらですねー。
 
一口大の大きさにごぼうを切り
軽く水にさらす。
そして
鶏のから揚げや、てんぷらの余った粉や、液を使えば、カンタンに美味しいものができますよ。
 
 
ぜひ、お試し下さい
 

https://www.facebook.com/ok.farm831/

↑あ、うちの野菜のFacebookページです。

無料野菜抽選会の案内だけでも見て行って下さい。

めっちゃくちゃ太っといごぼうも扱ってます(笑)

 

 

グレープフルーツ と グレープ 【俺たちゃ親戚じゃねぇよ】

最近は、ピンクグレープフルーツ!

とか、健康なフルーツ!みたいな感じで

おシャレなイメージになってきているグレープフルーツ。

 

15~20年くらい前はもう少しマイナーなフルーツだった気がするんですが。

 

さて、なんで「グレープ」なフルーツ

なんでしょうか。

 

 

は全然違いますよね?

も違いますよね?

大きさも違うなー。

香り?成分?

 

 

関 係 な い で す。

 

というか、そもそもグレープフルーツとグレープ(ぶどう)って

親戚じゃないんですよ。

ぶどうは、ブドウ科。

グレープフルーツは、ミカン科です。

 

 

じゃあなんでそんな紛らわしい名前なんだ?

 

見た目です。

 

 

え?見た目?似てる?似てねぇよ。

 

似てます。

グレープフルーツって、木になるときに、

1つの枝に密集して実をつけます。

 

その枝に実が群がる様子が、ぶどうみたいなんです。

 

だから、グレープフルーツ

 

ということです。

 

ぜひ、居酒屋などでこの雑学つかって下さい!!

 

ピーマン は 戦後以降の食べ物 ピーマンの語源は??

ピーマン!!

日本の夏を彩る野菜のトップ5?トップ10?には必ず入ってますね。

なす、きゅうり、とうもろこし、などなど。

 

もう、昔からずーーーっと日本の夏にはピーマン食べてたように

感じている方も多いと思いますが。

 

 

アレ、戦後以降の食べ物です。

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大根の部位と味の違い【下に行くほど辛いです】

 

日本人なら、週に何度も食べるはず!!大根。

定番はやはり味噌汁でしょうか?
いやいや、お漬物?
サラダにしてもいいねぇ。
冬はおでんにしましょうや。

なんといっても大根おろしだろ!!

色々なレシピが思い浮かぶ大根ですが、

食べる部分(上下)によって、味が違うのはご存知ですか?

 

 


結論から言いますと

下(根っこの先)にいくほど辛く、
上(首。葉に近い部分)ほど甘い。


別記事「冬野菜は、寒い産地の物が吉」でも紹介しましたが、
積雪地帯の真冬の大根だと、甘さがすごいですよ。


で、調理方法なんですけど、
はっきり言って好みによって分かれるんですよね。


私が以前読んだ本には
「甘い部分(上)で大根おろしを作りましょう」
って書いてありましたけど、
「え?大根おろしって、辛い方がいいじゃん」
というご近所さんが居ました。

「味噌汁には、辛い部分(下)を入れましょう」
とは言ってるけど、
私個人としては、普通~甘い部分の方が好きです。


なので、レシピうんぬんは、皆様の判断次第です。

下に行けばいくほど辛い
上の方が甘い。
ということです。

同じ事を繰り返しますけど、
春~夏の大根は、最低気温が低くならないので、
言うほど甘くはなりません。

あまーい大根が食べたいのなら、
やっぱり冬の大根、それも寒い地方の大根に限りますね。

 

冬野菜は、寒い産地のものが吉。

今回は、秋~冬の野菜について。

スーパーの野菜コーナーには、日本中の野菜が並んでいます。北は北海道、南は九州、沖縄。

この、産地の違い、しっかり活用されていますか?

具体的な例をあげてみましょう。

スーパーで、ほぼ同じ価格の二種類のニンジンがあります。
ニンジンを買うとき、産地が「東北産」「九州産」だった場合、どちらを選びますか?


私だったら、絶対に東北産を選びます。

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なす →エッグプラントの語源

ナス、を英訳すると??

中学生〜高校生の英単語で、よくツッコミがあるようなので、今日はこの野菜で英語のお勉強をしましょう!!

ナスは、egg plant と言います。

直訳すると、「タマゴの植物」です。

植物はともかく…

ナス??
タマゴ??

何でタマゴなんだ?

そう思ったアナタは、普通の日本人です。

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りんごの「ミツ」は甘くない(笑

秋といえば、何と言ってもりんご。うちの畑の近所にも、観光リンゴ園があります。

リンゴ園に来るお客さんが、
「まー、ここのリンゴは甘くて美味しいわねー!やっぱりここのミツが違うのよきっと!!」
みたいな事を言っていたので、ミツについて調べてみました。


ちなみに、ミツというのは、リンゴを半分に切ってみたときに、

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